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事例:いちご農園 慣行栽培からの移行

微生物との共生(プロバイオシス)栽培が農業の未来を創る ー T&Tメソッド

慣行栽培からの移行

県内有数のいちごの産地のWさんは、先代から190aある農園を引き継いだ二代目で、いちごは30年以上の実績を持ち、Wさんの生産するとちおとめは、TV、雑誌などメディアでも数多く取り上げられるほど有名です。
Wさんも、エポックを使った酵素肥料で成果を上げていますが、慣行栽培からの移行には苦労もありました。
今から3年前、カビが出て仕方がないとの相談を受け、酵素肥料を使った栽培方法に変えてみることを勧めました。今思うと、全く未知の栽培方法への転換をよく決心されたと感じています。
まず、土壌を整えることから始めました。農薬を使った土壌を、酵素肥料エポックを使って土壌微生物が活動しやすい環境にしていきます。エポックは潅水を促す効果を持った酵素肥料で、慣行栽培と違いかなりの水が必要になります。
エポックに含まれる酵素には、水の分解促進を促す作用があり、その生態触媒により水が分解され土壌は息を吹き返します。この効果により、微生物たちが集まり始め活動が進み、元の土壌に戻っていきます。
いよいよ、3年目を迎え、出荷が始まりました。ところが、2月に入り、出荷先から、いちごが美味しくない。エグミがあると言われ、土を調べたところ、肥料が多過ぎたと判断し、追肥を止めてしまいます。しかし、どうしたことか、状況は更に悪化、実が軟化し、うどんこ病に掛かり始めました。慌てたWさんから、当社に電話が入りました。私はすぐにWさんの農園に駆けつけました。農園のハウスに案内され、中に入ってすぐに原因がわかりました。2月ともなれば、イチゴも最盛期で、肥料が余ることはまずありえないこと、そして、ハウスの湿度が低く、ほとんど湿度を感じませんでした。原因は「水」です。水が不足していました。2月に入ると日照時間が伸びる関係で、植物は光合成する時間が長くなります。このため、潅水の回数を増やし、水を枯らさないようにしなければなりません。しかし、慣行栽培の癖で、水も肥料も与えすぎたと勘違いしてしまう方が多いのは事実です。

その後、地楽園、天酵源を使い、微生物を活性化させ、成長を促し、その年の収穫は10aで6.9tまで持ち越しました。このトラブルがなければ、余裕で7tの大台は可能だったと思います。
このように、慣行栽培を経験していると、水と肥料は断つものと思ってしまいます。しかし、T&Tメソッドの植物と土壌微生物の共生を活かす栽培は、全く逆になります。肥料が足りない、水が足りないというのは、相当数の土壌微生物達が総出で野菜を育てていると思ってください。

慣行栽培から移行するには、経験がなく不安かと思います。しかし、微生物が味方に付き出すと驚くほどの効果が現れます。この栽培方法は、植物や土壌微生物に強制させている訳ではありません。本来、持っている潜在能力が出せるように、私たちが環境を整えるやり方です。

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