いちご定植直後の水管理

T&Tナーサリー営業、栽培アドバイザーの篠原です。

営業先のお客様はイチゴ生産者が多くこれからが忙しくなる時期です。

千葉では台風の影響で被害が及びましたが遅れながらも定植できた状況にあります。

さて、毎年、定植直後に同じようにお願いしていることですが

ベッドを水で締め、保水力の高いベッドを作ることがとても大切です。

「ふあふあしてるベッド」と「水で締まったベッド」のどちらがいいか

議論されることが多いですが

水の話をすれば「水で締まったベッド」が有利です。

水は乾いたところと気相が多いところを避けるように伝わります。

皆さんの経験の中で乾いてしまった土は水を吸わないことを経験していると存します。

そして、水は水のある所に引かれ、乾いたところには伝わりません。

さらに、目の粗いスポンジと細かいスポンジでは、吸水力、保水力に差が出るのも

経験しているのではないでしょうか?

このことから

ふわふわで締まっていないベッドは水の浸透性、浸達性が悪くなり

灌水した水分や肥料分はベッドの下へ重力に従って流れ落ちてしまいます。

灌水を5~10分行って、歩き、畝間に水が染み出てくる状況は

水の通り道が出来、保水力のないベッドになっている状態です。

水や肥料は地面ではなくイチゴの株に与えたいと思うのではないでしょうか?

マルチ前ならば間に合いますので、今のうちにしっかり水で締まったベッドを作ることを

オススメします。

また、この現象は高設栽培の培地でも起こることがあります。

#T&Tメソッド #イチゴ栽培

 

 

 

9月上旬から下旬にかけて