農業の未来

古代、植物の繁栄に学ぶ

古細菌って聞いたことがありますか?
古細菌とは地球上に生息する微生物で、約40億年前から存在しています。
実はこの古細菌には謎が多く、古細菌が他の微生物と異なったものと位置付けたのは20世紀の半ばを過ぎた1977年で、研究が進んできたのはつい最近の21世紀に入ってからなのです。
古細菌はどんな微生物かというと、地球がまだ人類が住めるような環境にない、例えば酸素がほぼなくメタンガスで覆われた、まるで火星のような星だったころから生息していた微生物で、とても厳しい環境下でも生きることができる生物です。古細菌の中には、100度を超えても生息できるものもあります。
古細菌の研究は、アメリカ、ドイツなど先進国が秘密裏に進めている最先端の科学技術なのです。それはなぜか?例えば化石燃料の石油は数億年前の植物が変化したものとされていますが、実のところ、なぜ石油に変化したのかは今でも謎です。
しかし、最近、古細菌が関与しているのでは?ということが分かり始め、先進国は躍起になって古細菌の研究を進めています。
身近な古細菌はメタン菌でしょう。動物の糞からメタンガスが採れるのは、メタン菌の働きです。メタンガスは地球温暖化の原因でもあり、二酸化炭素の温室効果の20から30倍あります。現在、地球上ではメタンガスが増えていることも温暖化の原因といわれ、メタンガスを発生させないことも温暖化対策には重要です。

植物が繁栄した時代

さて、みなさんは、古代恐竜が生息していた時代の風景に、大きく育った木々や植物の絵を見たことがあるでしょう。
実のところ、あの時代の植物の繁殖力は凄まじかったとされます。成長も早く、根も茎も太く丈夫だったといわれています。
この繁殖に寄与していたのが微生物であろうといわれ、古細菌ではないか?と考えられています。
あの時代は、今より二酸化炭素が10倍はあり、人間が住む環境としては厳しく、とても生きていける環境ではありませんでした。しかし、植物にとっては、二酸化炭素が豊富にあり光合成が活発にできたので、植物が活発ですからその根に生息する微生物も繁殖が旺盛だったことでしょう。

自然に学ぶ

このように、農業の未来には、実は古代の謎解きが大きく関係しているだろうと思っています。
私たちが使っている酵素肥料エポックも、古細菌が植物に対して働きかけ、成長を促す結果、丈夫で元気のある植物に成長させるのだろうと考えます。人間が誕生する遥か古代に植物が繁栄できた時代があり、それに比べて現代は、植物にとっての環境としては最悪の時代ともいえます。土壌は薬剤で汚染され、共存した微生物がいなくなり、肥料も水も定量で定期的に与えられ、成長が遅いと品種改良もされています。
古代、古細菌やその他の微生物たちと協力し厳しい地球環境を生き抜いてきた植物にとって、人間が最悪の天敵かもしれません。
私たちは、農業の未来を考えることは、古代に繁栄していた植物の仕組みを理解することだと考えます。近年、無農薬や有機栽培、有機野菜などといわれていますが、古代から植物、つまり野菜も果物も全てが無農薬であり有機栽培で育っていた訳です。未来は、この自然現象をどうやって理解するか、理解していくか、そしてどうやってうまく利用するかに尽きると思います。

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